1970年代~
主にアメリカ合衆国を中心に発展
アルド・レオポルド(先駆者)、アーネ・ネス、ホームズ・ロルストン三世、ピーター・シンガー 他
自然は人間のための道具ではなく、それ自体として価値を持つと考える
人間だけが道徳的配慮の対象とされてきた従来の倫理観を問い直す
動物だけでなく、生態系や無機物も倫理的対象とみなす「倫理的拡張」
技術進歩や開発主義を再検討し、「持続可能性」「エコロジカル・フットプリント」など新しい規範を重視する
人間社会に閉じていた倫理を、自然全体へと拡張することで、倫理そのものの定義を広げた
生態学や気候科学などの知見を倫理的に解釈し、行動基準とする実践的哲学を提供した
経済優先・開発史上の近代的価値観への批判として、環境危機の原因を倫理的に問う
自然全体(動物・植物・生態系)に倫理的価値を認める立場。人間もその一部に過ぎないとする
その存在自体に価値があるとする考え方。人間への有用性とは無関係
道徳的配慮の範囲を人間以外の存在にまで広げる思想
将来世代も自然環境を享受できるよう、資源利用や開発を制限し調整する概念
環境問題の根源を人間の世界観に求め、価値観そのものの転換を促す哲学
1960年代~70年代にかけて、急速な工業化と経済成長に伴う大気汚染・水質汚染・森林伐採・生物多様性の喪失などが深刻化し、環境破壊が全人類的な課題として認識され始めた。
また、アポロ計画によって地球の全体像が写真で可視化され、人類が地球環境の一部であるという意識が強まった。
これを受けて、自然保護運動や動物の権利運動と連動する形で、人間の倫理が環境全体にどう向き合うべきかを問う哲学が求められようになった。