紀元前3世紀~
古代ギリシャ・アテナイ
エピクロス
快楽こそが人生における究極の善であるとし、苦痛の回避を幸福の本質とする
一時的・刹那的な快楽ではなく、心の平安(精神の安定)と身体の無痛を重視する
万物は原子と虚空からなるという原子論に基づき、神谷氏への恐れを否定
神々の存在を否定しないが、彼らは人間の営みに干渉しないとした(無関与論)
安心して生きるためには「友との共同生活」が重要であり、個人主義ではなく相互支援を志向する
「使途は感覚の消失であるから、私たちには無関係である」として、死への恐怖を論理的に排除した
感官的な快楽を追い求めることではなく、「苦痛がない状態」を快楽と定義し直した点が革新的
幸福とは精神の平穏と身体的快適さであるという視点は、現代のウェルビーイング論にも接続する
死後の世界や神の罰を否定することで、恐怖と迷信からの解放を目指した哲学として先進的
精神の平静・平穏。心が乱されない状態を理想とする
肉体的な無痛状態。精神的な快適さと並ぶ究極の快楽とされた
デモクリトスに由来する思想で、万物は目に見えぬ原子から構成されるという自然哲学
神々は存在するが人間世界に介入しないため、信仰は畏怖ではなく模範としての尊敬にとどまる
公的生活を避け、静かで穏やかな私的生活を送るべきとする生活信条
アレクサンドロス大王の死後、世界は広域的な秩序と不安が交錯するヘレニズム時代へと突入し、個人がポリスという行動隊に依存できなくなった。
このような時代背景の中で、エピクロスは社会や宗教、死への恐怖から解放され、個人が安心して生きるために新しい幸福論を提示した。
理性と観察に基づく自然観と、日常生活の中で実践可能な倫理を通じて、自己完結的な幸福の追求が求められた。