19世紀~
ドイツ
カール・マルクス、フリードリヒ・エンゲルス
歴史を動かすのは人間の「生産活動(労働)」であり、その様式が社会構造を決定する
経済的基盤(下部構造)が政治・法律・宗教などの意識形式(上部構造)を規定するとする
歴史は、支配階級と被支配階級の闘争によって進展していくとする
弁証法(対立と統合の繰り返し)を自然界だけでなく歴史も適用した
社会の発展は必然的なものであり、資本主義の次には社会主義が到来すると予見
歴史的変化を偶然や偉人の意志ではなく、生産関係という客観的法則で説明した点で画期的
上部構造は下部構造に従属するという視点は、宗教や倫理観も経済的条件に左右されることを示唆
社会構造を批判的に分析する土台を築き、現代社会学・批判理論の基礎となった
単なる歴史理解ではなく、革命を正当化し、社会変革を志向する実践哲学となった
社会における生産手段と労働形態の組み合わせ。歴史の基礎的単位
経済的土台。生産関係や所有形態を含む。社会のほかの側面を規定する。
法律、政治、宗教、哲学、文化などの意識形態。下部構造に依存して形成される
支配階級と被支配階級の対立・闘争が歴史の推進力となる
矛盾や対立を通じて発展・統合する運動法則。ヘーゲルから継承し、唯物論的に転化した
精神ではなく物質(経済)を歴史の中心に置く理論的立場
産業革命以降の急激な資本主義の発展と、それに伴う労働者階級の窮状の中で、マルクスとエンゲルスは従来の観念論的な歴史観に限界を感じた。
ヘーゲル哲学の弁証法的枠組みに唯物論を融合させることで、歴史を経済構造の変化と階級闘争によって説明する新たな視座を確立。
ブルジョワ階級による支配の構造を批判し、プロレタリア革命による社会変革を理論的に正当化するために骨格として、唯物史観が体系化された。