紀元前5世紀~
古代ギリシャ
デモクリトス、ルクレティウス
宇宙のすべての存在と現象を自然的原因に還元し、神や霊魂などの超自然的存在を否定する
経験と観察に基づく自然科学を最も信頼できる知識源とする
善悪や価値判断も自然的事実や人間の本性から導こうとする態度
精神と物質、心と体を分けず、すべてを自然の法則の下におく
宗教的・形而上学的説明から離れ、観察可能な自然を中心に据えた哲学的転換
近代科学と共に発展し、世界を合理的・実証的に把握する姿勢の根本を形成
道徳や価値観を自然現象と結びつけ、客観的基盤の探求を可能にした
人間も自然の一部として理解され、理性や精神も物理的過程としてとらえる方向を提示
超越的な存在を含まない、宇宙における物理的・生物的な全現象
世界の基本構成要素を「物質」とみなし、精神や魂を否定または物理的に解釈する立場
科学的方法を用いて自然と人間を理解しようとする主義
複雑な現象をより基本的な自然法則に還元して説明しようとする思考方法
神秘的・神学的な要素を排除し、現象の自然的説明を徹底する立場
自然主義は、古代ギリシアの自然哲学の流れを起源としながら、中世キリスト教的世界観への反動として近代以降に大きく展開し、宗教的な超越論ではなく、自然界の法則と科学的知見によって人間や社会、倫理を理解しようとする理性中心の世界観を背景に成立した。