20世紀前半~
ドイツ・オーストリア圏(特にフッサールはドイツ)
エトムント・フッサール
哲学の出発点として、世界の存在よりも「意識に現れる経験そのもの」に着目。あらゆる先入観をカッコに入れ(判断停止し)、純粋な意識内容を記述する
意識は常に「何かについての意識」であり、対象へ向かう構造を持つ。この「志向性」がすべての経験の本質を形作る
客観的な事実や第三者的視点ではなく、「私にとっての経験」が出発点となる
事物の個別的特徴を超えて、それがなんであるかという「本質」への直観的把握を重視
思弁的な形而上学や自然科学的実証主義に対抗し、哲学を「厳密な学問」として再構築しようした
意識と対象の関係を明らかにすることで、主観的体験と客観的現象との接点を探ろうとした
ハイデガー、メルロー=ポンティ、サルトルらに引き継がれ、実存主義や解釈学、さらにはポストモダン思想にまで大きな影響を及ぼした
意識に現れるもの。実在かどうかではなく「現れ方」に注目
意識は常に「何かを意識する」構造を持ち、対象との関係が本質的であるとする考え
すべての自然的態度を一時的に停止し、意識の純粋な経験に立ち返る操作
個別事象の背後にある普遍的な本質をとらえる直観的方法
経験の根本的な出発点として「私の意識」を重視する立場
19世紀末、自然科学や実証主義が急速に台頭し、哲学はそれに対抗する形で「意識」や「主観的経験」の軽視を批判した。
デカルト以来の「主体」の再検討が求められ、フッサールは数学的厳密さを背景に、すべての前提を一度棚上げし、「意識に現れるものそのもの」を精密に記述する方法論として現象学と提唱した。
科学や宗教的教義に先立つ「経験の在り方」への根本的な問いが、この運動を支えた。