19世紀~
フランス
オーギュスト・コント
科学的知識は、観察・実験などの経験に基づくものでなければならないとする
抽象的・形而上学的な思弁を拒絶し、経験的に証明可能なものだけを対象とする
コントは社会学という学問を創始し、人間社会も自然科学のように法則化できると主張
人類の知識の進化を「神学的段階→形而上学的段階→実証的段階」と分類
近代社会の混乱に対し、科学と道徳の融合による秩序の再構築を提唱
哲学を思弁から脱却させ、自然科学的手法に基づく厳密な知識体系へと導いた
経済学・社会学・心理学といった近代的な人文学の発展の礎を築いた
理性と経験を統合する形で、より実践的・制度的な哲学の形を示した
宗教の役割を排除せずに、人間性や倫理の新たな「宗教」としての役割を担わせた
実際の経験や現象から知識を得る科学的手法の基本
感覚的経験を通してのみ知識が得られるという思想
人間の知的進化が神学→形而上学→実証に進むコントの理論
コントが創設した学問分野で、人間社会を科学的に分析・理解する試み
実証主義の精神を社会倫理や道徳にまで広げた、疑似宗教的構想
実証主義が排除した、経験を超えた存在を論じる哲学分野
産業革命に夜社会の急速な変化と混乱、フランス革命後の政治的不安定、そして宗教的・形而上学的な説明の懐疑が広まる中で、コントは社会を安定させるためには「科学的秩序」が必要であると考えた。
彼は自然科学の方法を社会の理解にも適用し、感覚的に確かめられる事実のみを重視する思想を体系化。「進歩と秩序」を両立させる手段として、宗教の代わりに科学と倫理を統合した実証主義を提唱した。