1960年代~
フランス・アメリカ(思想面と文化面で並行的に発展)
ジャン=フランソワ・リオタール、ジャン・ボードリヤール、フレドリック・ジェイムソン、ジーン・バーウィスター、他
「進歩」「理性」「歴史」といった近代の普遍的価値観を信頼せず、個別性と多様性を重視
断片的・引用的な文化様式(パスティーシュ)を特徴とし、過去の意味を遊びに転換する
自己言及・皮肉・メタ構造を通じて、あらゆる主張に対する相対的距離をとる
ボードリヤールが説いた「シミュラークル」のように、メディアが作る虚構が現実を上書きする
権威や普遍的真理への懐疑が、より柔軟な価値観の共存を可能にした
建築、芸術、文学、映画など多様な領域で、形式や内容に対する批評の枠組みを更新した
デリダの思想に影響され、「意味のずれ」や「固定された意味の解体」が実践された
近代が語ってきた「進歩」「理性」「文明化」などの一貫した世界観。ポストモダニズムはこれを否定する
統一的・全体的な構造ではなく、バラバラな要素の寄せ集めとして世界や作品を捉えること
現実の模倣が繰り返されることで、本物と偽物の区別が失われるという概念
多様な様式やジャンルの模倣・引用を混在させたスタイル。皮肉や批判を含まない引用的模倣
作品が自らの虚構性を意識した言及する技法。物語の「物語性」を露にする
第二次世界大戦後、ホロコーストや核兵器などにより「理性」と「科学」に対する信頼が大きく損なわれた。
また、経済的・情報的グローバリズムが進む中で、文化や価値観の一元化が困難になった。
1968年の学生運動などを契機に権威主義的体制への反発が高まり、個人主義・相対主義が台頭。
さらに、マスメディアの発展により、現実と虚構の境界が曖昧になっていく。
これらが重なり、ポストモダンズムは近代的価値の「超克」ではなく、「放棄」を選び、断片化・脱中心化された世界の姿を肯定する思想として登場した。