紀元前3年~
古代ギリシャ・アテナイ
ゼノン
人間は自然(ロゴス)と調和して生きるべきとする。自然法則を理解し、それに従うことが善であるとした
怒り、悲しみ、喜びなどの情動に支配されることを否定し、理性によって制御すべきとする
財産や健康ではなく、理性的に生きる「徳(アレテー)」こそが唯一の善であるとする
世界市民という思想を掲げ、人種や国家の違いを超えた理性的共同体の価値を強調した
快楽や富に依存しない生活を理想とし、自制の美徳を追及
情動と理性の関係に哲学的光を当て、「感情の克服」を実存の問題として捉えた
社会的成功や快楽を善とする、「心の在り方」こそが価値を持つと定義し、内的自立の哲学を確立
ローマ帝政期のマルクス・アウレリウスやセネカらによって継承され、キリスト教・近代思想にも影響を与えた
運命は理性によって受け入れ可能であり、「変えられないものへの承認」は心の平穏につながるとした
世界を貫く理性原理。宇宙の秩序をつかさどる自然的・神的理性
情動に動かされない状態。精神の平穏と理性の支配を意味する
卓越性、徳。人間として理性的に生きることを意味する
世界市民主義。人間は一つの理性的共同体の一員であるという思想
運命をそのまま受け入れ、愛すること。苦難すら理性で肯定する態度
ストア主義は、アレクサンドロス大王の死後、都市国家(ポリス)の政治的自立が崩壊し、個人が不安と混乱の中で生きることを強いられた時代に生まれた。
市民としての役割があいまいになる中で、「外的状況に左右されず、内なる理性に追って幸福を得る」新しい倫理観が求められた。
その中でゼノンがアテナイのストア(柱廊)で教えを説き、理性による魂の自由と倫理的自立が思想の中心となっていた。