紀元前4世紀~
古代ギリシャ
プラトン
目に見える現実世界の背後に、完全で不変の理想的な「イデア」が存在するとした
現実の物体はすべてイデアの不完全な模倣であり、真の実在は「イデア界」にあるとした
人間の魂は生まれる前にイデア界にいたため、学ぶことは思い出すこと(アナムネーシス)である考え方
感覚を通じた知識(ドクサ)は不完全であり、真の知は理性によってイデアに至るもの(エピステーメー)だと区別
単なる物理的な存在ではなく、「本当に存在するもの」とは何かを定義しなおし、「存在=変わらぬ本質」と捉える新しい実在論を提示
善・美・正義などの理念が相対的ではなく普遍的に存在するという主張は、倫理学・美学の基礎となった
知識は外から与えられるものではなく、内なる理性と魂の再発見であるという見方が、後の教育理論に深い影響を与えた
現象を超えた「本質」への探求は、西洋哲学における形而上学・認識論の礎となった
現象世界に現れるあらゆるものの原型・本質であり完全で永遠で不変の存在
感覚世界とイデア界の二元論
学ぶことは忘れたイデアを思い出すことであるという考え
感覚によって得られる不確かな知識や意見
理性によって得られる真の知識
イデア論は、ソクラテスの道徳的探究と対話術を受け継ぎ、感覚によって得られる知識の不確かさへの不満から生まれた。
プラトンは、変化し腐敗する現実世界を超えて、「常にあるもの(ト・オン)」を求め、絶対的な心理と価値が存在する理想的世界=イデア界を想定した。
アテナイの民主制の混乱やソフィストによる相対主義への反動も、この理論を後押しした。